1.医薬品の効き目に影響する野菜・果物の例をあげて教えてください。
薬局で薬を受け取る時、たいてい服用時間が食前、食後もしくは食間というように指示されます。それは食べものが多かれ少なかれ、飲んだ薬の効き方に影響するからなのです。ある成分が医薬品に影響してその効き目を変えてしまうことを医薬品との「相互作用」といいます。医薬品と相互作用する可能性のある野菜や果物としては以下にリストアップされているものがあります。でも、これらの中には実験的に相互作用を確認しただけのものもあり、全てを一律に危険視して極度に神経質になる必要はありません。たとえば、ビタミンKを含む野菜は抗凝血薬の作用を減弱させる可能性がありますが、どの程度の摂取量でそのようなことが起こるのか正確には知られていません。一例として、長期間にわたってブロッコリーを毎日250g〜450g食べ続け、抗凝血薬に対する抵抗性があらわれたという報告がありますが、このような食生活は普通ありえません。キャベツ、ほうれん草、ブロッコリー、芽キャベツなどが経口抗凝血薬に影響する可能性は、常識的な食事範囲であれば、あまり考えられないということです。ただし、リストの医薬品の中には注意すべきものもありますし、体や疾患の状態によっても相互作用のあらわれ方は変わりますので、必要に応じて主治医か、かかりつけ薬局の薬剤師に相談してください。特に、医薬品の添付文書に記載されているものについては、服薬中は控えるべきです。
医薬品添付文書に記載されている食品
| 食品 |
薬効分類 |
医薬品 |
| グレープフルーツジュース |
抗HIV剤 |
サキナビル |
| 免疫抑制剤 |
シクロスポリン、タクロリムス |
| カルシウム拮抗剤 |
ニカルジピン、ニフェジピン、シルニジピン |
| 抗血小板剤 |
シロスタゾール |
| 納豆* |
血液凝固防止剤 |
ワルファリン |
| ニンニク* |
抗HIV剤 |
サキナビル |
| クロレラ* |
血液凝固防止剤 |
ワルファリン |
2.医薬品との相互作用が報告されている例
- アボガド : イソニアジド、レボドパ
- アルファルファ : エストロゲン、ワルファリン
- インゲンマメ : インスリン
- ガーリック : シクロスポリン
- かぶら : ヨウ素
- かぶらの葉 : ワルファリン
- カリフラワー : ヨウ素
- 甘草 : ジゴキシン、フロセミド
- キャベツ : アセトアミノフェン、ワルファン、ヨウ素
- グレープフルーツジュース : フェロジピン、サキナビルなど
- ゴボウ : アスピリン、ワルファリン
- サンショウ : パンクレアチン
- ジャガイモ : ウロキナーゼ
- ショウガ : アスピリン、ニフェジピン、ベラパミル
- セロリ : ワイパックス
- そら豆のさや : イソニアジド
- 大豆 : ワルファリン、タモキシフェン
- タマネギ(乾燥もしくは加熱) : ワルファリン
- トマト : ワルファリン
- 納豆 : ワルファリン
- パイナップル : イソニアジド
- パセリ : アスピリン、ラシックス
- バナナ : イソニアジド
- ブロッコリー : ワルファリン
- ほうれん草 : ワルファリン
- マイタケ : インスリン
- 芽キャベツ : アセトアミノフェン、アンチピリン、ヨウ素
- 緑茶 : 鉄剤、クロルプロマジン
- レタス : ワルファリン
相互作用についてもう少し詳しく知りたい方へ
- a. 体のどこでどうやって薬の効き目を変えるの?
- b.薬に結合することにより薬の吸収量を変化させる!
- c.肝臓に作用して、肝臓による薬の解毒化に影響する!
- d.野菜・果物の成分の持つ生理作用が薬の作用を変える!
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