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野菜・果物の健康維持機能に関する研究動向
 
 2.主な果物の生理機能

h.オウトウ(サクランボ)

オウトウ(サクランボ)には、難消化性の糖アルコールであるソルビトールが、2.3g/100gと豊富に含まれています。そのため、便秘に悩む人に最適な果物です。便秘になると、便の水分が70%以下と少なくなるため、堅くなり、いきみが必要となり排便が大変になります。便には、腐敗産物や細菌毒素などの有害物質が含まれているので、便秘になると便が腸内に長く止まり、有害物質の濃度が高くなるので、腸管に悪影響が及びます。このため便秘になると、肌荒れ、吹き出物、肩こり、頭痛を誘発するだけでなく、大腸ガンや乳ガンなどの疾病の原因となります。ソルビトールには、便のpHを下げる働きと便の量を増す効果が認められています1)。また、便秘の人にソルビトールを投与した試験では、1日20gの摂取で便秘が解消されました2)

オウトウには、赤い色素であるアントシアニンやフラボノイドなどの抗酸化成分を豊富に含んでいます。これら成分には、ガンや心臓病、動脈硬化などの生活習慣病を予防する働きが認められています。アントシアニンは、ブルーベリーの機能性で知られるようになった成分で、眼精疲労の回復に効果があると期待されています。最近、オウトウからアントシアニンの一種であるシアニジンに、痛風などと関係する炎症反応を強く抑制することがわかりました3)

(文責 田中敬一)


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